【夫婦問題とアダルトチルドレン】
・アダルトチルドレンとは?
簡単にアダルトチルドレンを説明すると、アダルトチルドレンとは、幼少期(3~12歳)に親の影響(頭ごなしに叱られた、兄弟や他者と比較された、●●が出来ないからダメなど条件付きであった、親の夫婦喧嘩が頻繁にあった、親が乱暴な言動だった)で性格の歪みが作られ、その歪みが青年期後期(22歳)に固定化し心無い言動になり表出されること(原因)を言います。
・アダルトチルドレンを直せば夫婦間が良好になる?
アダルトチルドレンを直せば夫婦間が良好になると考えてる方がいますが、アダルトチルドレンを直しても夫婦仲が戻るわけではありません。心無い言動をする側が言葉や態度が変われば良いという非の転換(どちらが悪いかと考える)では、夫婦問題は解決しないのです。
アダルトチルドレンは、あくまでも夫婦喧嘩の”きっかけ”にしか過ぎず、夫婦問題の原因は他にあるからです。ですので、夫婦問題を抱えているアダルトチルドレンの方の多くが心理カウンセリングを受けてアダルトチルドレンを直して同時に(自然に)夫婦仲が良くなると考え心理カウンセリングを受けるのですが、結果として夫婦仲が良くなることはなく最悪のケースでは、心理カウンセリングに80万円以上支払い、5年も経過した後に離婚問題に発展しているケースが非常に多いです。
・アダルトチルドレンと夫婦問題の解決の仕方
上述の通り、アダルトチルドレンは問題のきっかけであり、夫婦間の衝突が起きた際に言葉や行動などになって現れるものです、ですので、問題となる原因とは無関係なのです。
夫婦間の根本的問題とアダルトチルドレン(問題が起きた際の対処姿勢)の両面を解決できる家庭相談士または心理士でなければアダルトチルドレンと夫婦問題の両面を同時に解決することは困難だということを覚えておきましょう。
※アダルトチルドレンは脚本分析という幼少期から成人期までを振り返り過去の清算と性格修正が必要。
※夫婦問題は互いの婚姻に至るまでの経緯、婚姻後の具体的な問題と課題のヒアリング後に相手との婚関係継続と再決断が必要。
・アダルトチルドレンと夫婦問題の解決にかかる期間と注意点
一般的にアダルトチルドレンを直すには約5年と言われています。この5年という長い期間かけるカウンセリングは、基本的に話を聞くだけ、自分の言動の反省を繰り返すというものです。
ですので、相手方配偶者が5年も耐え続け待たなければならないため9割以上の方が離婚を考えます。ですので、アダルトチルドレンを得意または専門とする心理士を探さなければならないのです。基準としてはアダルトチルドレンの心理分析とカウンセリング・行動療法を最低1万件は行ったことがある熟練者であれば1年弱で直すことが出来ます。
・注意点
夫婦問題の根本的解決に必要なのは、夫婦問題・離婚問題・幼児教育に詳しく、最低2万件以上の実務実績がないと正直、話になりません。素人に相談すると、離婚した方がいい、この夫は一生変わらない、あなたはモラハラ被害者だからDV相談をしないと助言されたり、調停で争うことをすすめられます。また、夫婦に対して一般的なアドバイス(ありがとうを伝えましょう、悪い時は謝りましょう)という程度の内容で、何故、いつから、どのようなことが原因でそのような性格になったのか等、分析も修正も行うことなく雑談だけの相談・夫婦カウンセリングで終わります。結果、3年以上も相談・カウンセリングしても夫婦仲は改善されないのです。(夫婦相談では、両者の出逢いから現在に至るまでの時系列のヒアリングと問題の洗い出しが必須)
当所にも、東北・北海道以外に東京や大阪、更には九州地方からも夫婦相談で多くの方が訪れますが、このような素人の相談所や経験が浅い心理士のもとでアダルトチルドレンのカウンセリングを何年も受けたが変化がなく、夫婦間も更に悪化してしまった、藁をも縋る思いで遠方から訪れます。ですので、必ず専門的知識と経験があるところに相談することが重要です。
ちなみに、東北・北海道エリアでアダルトチルドレンと夫婦相談の両面を行っているのは令和6年5月現在、当所のみです。また、夫婦相談3万件、離婚相談4万件、アダルトチルドレンの心理カウンセリング実績約1万8千件です。
【夫婦問題とASD/ADHD】
・ADHD(注意欠陥多動症)
ADHDとは、簡単に説明すると、集中することが困難で他のことに意識が傾いたり(他のことが気になったり)、じっとしていることが出来ずに歩き廻る・落ち着きがない、片づけが苦手で整理整頓が上手くいかない、順序立てや同時進行が苦手な特性です。
・ASD(アスペルガー症候群)
大きく別けて、1.心情判断(相手の気持ちや考えていることが分かりにくい)、2.状況判断(目の前の状況に応じて動くことが苦手、その状況で掛ける言葉がみつからない・分からない、)という2つが苦手な特性です。
上記は両方とも持つ方が多く、配偶者からは、気が利かない、人の気持ちを理解しようとしない、心配もしない、自己中心的で身勝手、話も噛み合わないし過去のこともすぐに忘れて興味が無い人という印象をもたれます。
結果、家事も育児も全て相手方だけが行い頼まないとやらない、やろうとしない、ただの同居人という状態になり夫婦間が破綻していきます。
・ADHD/ASDの対処と改善
1)ADHDの薬について
ADHDに関しては、重症度で選択が変わります。重度の場合は投薬が必要になるケースもありますが、あくまでも困っていればです。困っていない方は服薬不要です。
コンサータは患者7割に効くと言われており安定的な薬です。他にもありますが、コンサータが合わない時に変更する医師が多い様に思います。仙台市内の精神科・メンタルクリニック・心療内科から紹介されたと心理カウンセリングにお越しになられる方の多くが医師からコンサータを処方されている方が多いです。
2)ADHDは構造化が重要
服薬を行う前に行うのが構造化です。構造化とは、困りごとに対する対策であり、意識の導線です。例えば、スケジュール通りに行動が難しい、時間になるとやる気が起きないなどの場合、スマホ等でスケジュールを一元管理し、1時間前、30分前、15分前など告知し、行動と心の準備を整えます。生活全般において行うことが可能で困りごとの9割は簡単に改善できると考えて良いでしょう。
3)ASDは脳の構造を理解する
ASD傾向がある方の多くが、思い込みで話を効く傾向があります。そのため、相手の言いたいことや主意が理解できないまま、早とちりや思い込みが起きます。
認知を深める(相手の言っていることを理解する)ための訓練が必要です。例えば、認知ボックス(相手の話の、いつ、どこで、誰が、何を、どのようにという内容を脳で保持する)を鍛えるのも有効です。その他、状況判断・心情判断を鍛えるASDシチュエーション訓練(状況とかける言葉の想定訓練)も有効です。当所ではASD基本プログラムにシチュエーション訓練50問を行っています。
【注意点】
非常に稀ですが、ADHDの子どもが自分の身支度や提出物の管理が出来ず、保護者が代わりに行っている状況で、ママ友が”親がなんでも手伝いすぎだから悪い” ”放置して自分でやらせればいい” ”やらなくて困るのは本人だし、困ればやるようになる”と助言してしまい、その話を鵜呑みにして放置した結果、子どもが困り果て苦しむというケースがあります。何でも自分で出来る子で、やる気がないのであれば有効かもしれませんが、ADHDの子はやる気がないのではなく、できないのです。構造化を学び活用しなければ上手く出来ません。
【ポイント】
上記のように、夫婦問題+性格・特性という2つの要素を修正・適応訓練を行わなければならないのです。ですから、アダルトチルドレン・ASD&ADHDのカウンセリングを受ければ夫婦間が改善されるというものではないのです。原因が分かれば夫婦問題の根本的問題と性格・特性の根本的問題を解決するのは簡単なのです。
※不登校相談も同様で、ADHDやASDだからこれだけカウンセリングを受ければいいというものではありません。必ず問題ときっかけの両方の解決、根本的な原因の究明と対処が必要なのです。
【夫婦相談・離婚相談の流れ】
1.夫と妻、個別ヒアリング110分
※出逢いから現在に至るまでの時系列、問題点をヒアリング
※夫妻どちらが先でも構いませんが、問題点を多く知る側が先の方が理想です。
2.両者同席110分
※何故、このような問題が起きているのか、根本的原因ときっかけ、今後の選択肢、選択の先のメリットとデメリットの解説、今後についてのお話しをします。
3.関係の修復か離婚か方向性の確定
関係修正・問題解決を希望の場合は修復プログラムへ移行、離婚する場合または片方が離婚意志で相違等の場合は基本プログラム(個別110分7回:平均)を行い最終的な話し合いを行います。
両者が離婚合意の場合は、離婚に際する取決め内容(養育費・財産分与・面会交流)の注意点の説明を行います。
通常相談料 | 50分 10,000円 以後延長 30分 6,000 |
各相談パック | 1)相談パック(110分×3=合計330分 66,000円 |